| 炭そ菌テロは突然社会を襲いました。2001年10月。911テロの3週間後、フロリダで炭そ菌による感染者が出ました。疫病防疫センターの調べによると、炭そ菌は郵便封筒の中に仕込まれ感染者の職場に送りつけられたものでした。その後、炭そ菌の入った郵便物はマスコミや行政当局にも届きはじめます。同年10月15日FBIが封筒を法医学分析したところ、炭そ菌は煙のように細かい粒子で植物質や残がいなどが一切含まれていない高純度の炭そ菌芽胞であることが判明しました。この事件で数百人が菌にさらされ5人が死亡し、捜査と施設の浄化費用は数十億ドルに及びましたが、長年の調査の甲斐もなく現在も犯人は捕まっていません。 |
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ツラレミア 【Francisella
tularensis】
ツラレミア菌はたった10個で死に至ります。手遅れになるまで免疫システム
に身を隠しているのが特徴です。重症になると酷い肺炎を起こし感染者の30%が
死亡します。 |
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| 炭そ菌テロが起きて直ぐに米国政府はバイオウォッチという装置を主要な大都市に設置しました。バイオウォッチは繊細なシステムで大気中のほんの少しの病原菌も見逃しません。米国ではバイオウォッチで採取した大気サンプルを毎日検査しています。2003年10月4日、ヒューストンでバイオウォッチから6大病原体のひとつであるツラレミア菌採取の警報が発せられました。大衆の混乱を避けるため捜査は極秘の行われましたが、バイオウォッチ以外から菌は発見されませんでした。捜査の結果、ヒューストンの土壌に元々ツラレミア菌が存在していることが判明し、菌の入った土が強風に飛ばされてセンサーが反応したようです。炭そ菌事件の小型版かと思われたこの事件はバイオウォッチの性能を証明する事件となりました。 |
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出血熱ウイルス 【Hemorrhagic
Fevers】
美しくカールした形をしています。伸ばすととても長く細く、表面にトゲ状の突起があります。マジックテープのように細胞にくっつき、自分の遺伝子情報を注入し発病させます。フィロ(ひも状)ウイルスは免疫細胞に浸透して破壊します。白血球を乗っ取りホルモンを大量分泌させ、このホルモンが血管の内側を攻撃します。弱った血管はやがて破裂し、患者の目や鼻や口など体中の穴から大量に出血するようになります。 |
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| 1967年ドイツの穏やかな街マールブルグで、ウガンダ産のサルの組織を実験用に使用していた製薬会社の社員が医学書には載っていないアフリカのウイルスに感染しました。それはマールブルグウイルスと呼ばれ、マールブルグウイルスはフィロウイルス科の熱性疾患で人獣共通感染症でした。当時4人が死亡しています。1976年にはアフリカのザイールやスーダンで同種のウイルスで最も恐ろしいエボラ出血熱が驚くべき破壊力を立証しています。感染者の90%が数日で死亡したのです。実際テロリストがエボラウイルスの採取を試みた事例があります。それはオウム真理教です。教祖の麻原彰晃はエボラ出血熱の被害者を救うためと言って90年代初頭アフリカへ行きました。カルト教団の性質を考えると援助のためではなくウイルスの採取が目的だったようです。 |
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ボツリヌス菌 【Botulinum
toxin】
ボツリヌス菌は空気なしで生育できます。問題は菌自体ではなく分泌される毒素で、これは微生物界の精密兵器です。毒素は2つの部分からなり1つは照準装置で神経細胞を発見ししがみつきます。もう1つは弾頭部で神経細胞の命令を遮断します。毒素の分子が神経と筋肉の中断点に侵入し、神経伝達物質の分泌を阻止させるのです。そして筋肉は麻痺を起こし死に至ります。わずか100グラムの毒素で人類全てを殺すことができます。 |
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