ATTACK BOMBER
攻撃機一覧
‐ 地上の攻撃を主任務とする固定翼機 ‐

攻撃機 / 艦載攻撃機 / VTOL攻撃機 / 爆撃機
WEAPONS MANUAL 002
 

A-4 スカイホーク 艦載攻撃機 [小]
 主翼、尾翼にデルタ翼を採用、折り畳み機構なしで空母のエレベーターに収まる小型の機体に仕上げられた艦載攻撃機。運動性に優れ、軽量小型のわりに搭載量も大きく、核爆弾からミサイルまで多彩な武器の搭載が可能。予想外の成功作となった。エンジンを換装したり、背中にバルジを装着して電子装置を追加する等改良が繰り返され、1979年まで生産が続けられた。

A-4N スカイホーク 攻撃機 [イ]
 スカイホークは世界各国に導入されたが、イスラエルもそのひとつで、イスラエル型はN型と呼ばれる。機関砲をオリジナルの20mm機関砲から30mmDEFA機関砲に変更。短射程ミサイルにもイスラエル国産のシャフリル赤外線誘導ミサイルが使用されている。同ミサイルはサイドワインダーに似ているが、直径が大きく弾頭も重く破壊力が大きくなっている。

A-6 イントルーダー 艦載攻撃機 [米]
 アメリカ海軍、海兵隊の中型攻撃機で、戦術核攻撃と通常兵器による全天候攻撃能力を持つ高級な攻撃機である。敵防空網突破のために低空侵攻能力が求められており、初めから超音速能力は考えられていない。ベトナム戦争に投入された。対艦ミサイルハープーンの塔載も可能。アメリカ空母航空部隊の攻撃力の中心として活躍してきた。

A-7 コルセアU 艦載攻撃機 [米]
 1960年代初めに開発が開始された艦上軽攻撃機。長い航続距離、大きな積載量、全天候能力など多彩な性能が求められた。開発までの期間の短縮、経費の削減などのため、F-8クルセーダー戦闘機の設計がかなり流用されている。高性能のため空軍にも採用された。67年からベトナム戦争の実戦場に登場し、使い易い攻撃機として評判となった。湾岸戦争で最後の活躍を見せた。

A-10 サンダーボルトU 攻撃機 [米]
 地上部隊を直接支援する、特殊な対地攻撃機。細長く直線で構成された胴体に翼厚のある直線翼、胴体後部左右に巨大なボッド式エンジンを装備し、特異な外形をしている。地上からの攻撃に備えて頑丈に作られ、コクピット回りは装甲板で覆われている。攻撃力も強大で、30mmガトリング砲を装備、爆弾や対地ミサイルの塔載量は最大8tもある。湾岸戦争で凄まじい攻撃力を発揮した。

A-12 アベンジャーU 艦載攻撃機 [米]
 アメリカ海軍によって試作された機体で、A-6の後継機。長距離の阻止攻撃機で、全天候性能を持つ画期的なステルス機である。これまでの航空機からは想像もつかない、凧のような三角形の機体形状を持つ。水平、垂直尾翼の類はなく、胴体とも翼ともいえる三角形の内部にコクピット、2基のエンジンが収容される。武装はステルス性のためすべてウェポン・ベイに収められている。

Su-17 フィッター 攻撃機 [露、東]
 Su-7フィッター戦闘爆撃機の改良型。兵器搭載量、航続力、離着陸性能を向上させるため、主翼の外縁部だけを可変後退翼に改造しているのが特徴。軽量、安価な対地攻撃機として有用な機体となっているが、改良されたといっても爆弾搭載量はわずかで、航続距離も短いという欠点を持つ。ロシアの他、旧東側諸国などに多数供給されている。

Su-24 フェンサー 攻撃機 [露、東]
 ロシア版の長距離侵攻地上攻撃機で、これまで西側の同種機体に比べて貧弱だった塔載量や航続力が飛躍的に高められている。大型の機体に大出力エンジンを2基装備、速度性能にも優れている。Su-17/22やMiG-23/27で経験を積んだ可変後退翼を採用し、低空超音速侵攻能力もあるといわれる。自衛用にミサイル装備も可能。レーダー、航法機材も充実している。

Su-25 フロッグフット 艦載攻撃機 [露、軍]
 アメリカのA-10に相当するロシア旧ソ連製の直接地上支援用対地攻撃機。ずんぐりした胴体に、浅い後退角の翼幅の長い翼を持つ。A-10より高速で、厚い装甲を備え生存性も高い。A-10よりは小型で塔載量も少ないが、30mm2連装機関砲に10ヶ所のパイロンを持つ。燃料に車輌用のガソリンや軽油も使え、前線の貧弱な飛行場から行動可能。まさにタンクバスターだ。

Su-27IB 戦闘攻撃機 [露]
 1990年にSu-27をベースに作られたロシア空軍の戦闘攻撃機。コクピットが、並列の複座になっており、Su-27に比べ機種が幅広く平らになっている。なお、Su-27IBのIBとはロシア語での戦闘攻撃機の略称である。

Su-32FN 戦闘攻撃機 [露]
 Su-27の発展型で、ロシア海軍向けの新型攻撃機。Su-27にカナードを付け、胴体前部を大型化している。洋上を長距離進空して敵の空母部隊に対艦ミサイルを発射することを目的とするが、空母塔載ではない。良好な機動性と自衛用ミサイル装備で、高い空戦能力も兼ね備える。また後方警戒レーダーを備え、世界初の後方発射対空ミサイルを装備するともいわれる。

Yak-38 フォージャー VTOL攻撃機 [露]
 ロシアが実用化した垂直離着陸機で、キエフ級空母に搭載された。垂直上昇のため専用エンジンを持ち、胴体上部に補助空気取り入れ口がある。通常飛行時には便利なリフトエンジンを持つ非効率な設計で搭載量も少なく、胴体の燃料搭載スペースを奪われた関係から航続力も貧弱。電子装置の面でも距離測定用のレーダーを持つだけで、高度な攻撃能力に欠ける。

シュペル・エタンダール  [仏、欧、輸]
 フランス海軍の空母搭載攻撃機。原型はエタンダール攻撃機で、エンジン、エレクトロニクス、兵器システムを改良して1970年代に実用化された。外形は後退角のついた主翼、尾翼を持つジェット機の普遍的なスタイル。平凡な性能の機体だが、エクソゼ対艦ミサイルの運用が可能で、フォークランド紛争でのアルゼンチン軍機がイギリス駆逐艦撃破で名声を得た。

ハリアー GR.7 VTOL攻撃機 [英]
 最大離陸重量
14061kg435m短距離離陸)。固定武装には、胴体下部ポッド2個に1挺ずつ25mmアデン25機関砲と弾薬100発を収納。主武装としてBL-755クラスター爆弾、AIM-9L/Mサイドワインダーを装備している。ハリアーGR.7の最大の特徴はなんと言っても短距離離陸、垂直着陸であろう。例を挙げると大きめのスーパーマーケットの駐車場から離陸できるわけである。そして今ハリアーUが新しいレベルの柔軟性と兵装能力をもたらそうとしている。

AV-8B ハリアーU VTOL攻撃機 [米]
 原型は、イギリスが1950年代から研究を重ねて実用化した世界初の実用垂直離着陸機。推力偏向ノズルを装備して、滑走路無しで離着陸可能な画期的な機体であった。AV-8Bはハリアーの機体設計を全面的に見直したもの。スーパークリチカル翼形の採用、複合材を多用した軽量化、エンジン出力の向上、主翼面積の拡大などを行ない、搭載量、航続力は大幅に改善された。

シーハリアー FRS.1 VTOL攻撃機 [米]
 イギリス、インビンシブル級軽空母の搭載機として開発させた垂直離着陸艦上戦闘機。陸上型ハリアーに、洋上での防空、対艦攻撃が可能なようにレーダーを塔載し、コンピューター、航法システム、自動操縦システム等の改良を行なっている。フォークランド紛争でのアルゼンチン空軍相手の大活躍で勇名をはせた。現在世界各国で軽空母塔載機として採用されている。

MiG-27 ブロッガー 攻撃機 [露、東]
 MiG-23戦闘機から発展した対地攻撃機。基本的な機体設計はそのままに、攻撃用のシステムが大きく変更された。最大の変更点は、戦闘機型の対空レーダーが撤去されて、地上攻撃用のレーザー・レンジファインダーに変更されたこと。自衛用のミサイルは装備できるが、対空能力は低い。代わりに地上攻撃用には爆弾以外にも各種対地ミサイルが装備可能である。

ジャギュア 攻撃機 [欧、輸]
 ジャギュアはヨーロッパ大陸での東西正規軍同士の対決という、極めて本格的な戦闘状況で使用することを考えて設計された近接支援、阻止攻撃用攻撃機である。イギリスとフランスの共同で開発された機体で、フランス軍型がジャギュアA。ジャギュアAはとくに敵レーダー網、対空火力陣地に対する攻撃任務を持ち、対レーダーミサイルの運用能力を持つのが特徴である。

ジャガーGR.1 攻撃機 [英、小]
 共同開発されたジャギュアのイギリス軍型が、ジャガーGR.1である。ジャガーGR.1は、より精密攻撃を行なうため、慣性航法装置、レーザー・レンジファインダーを装備。地上の支援無しでレーダー電波も出さずに攻撃できる能力を持ち、敵航空兵力を奇襲によって粉砕することが主任務と考えられる。前線の草地滑走路から運用できるSTOL性能を備えるのも特徴。

バッカニア 艦載攻撃機 [英]
 低空を高速で侵攻するイギリス海軍の艦上攻撃機として1950年代に開発された機体である。高速時と低速時との安定性、操縦性能は共に良好でパイロットに高く評価されている。現在ではイギリス海軍が空母を全廃してしまったため、イギリス空軍に移管され、使用されている。

Q-5 攻撃機 [中]
 J-6(MiG-19の中国でのライセンス生産機)を基本に開発された攻撃機基本の機体と比較して、機首が延長され空気取り入れ口が機首から機体の左右に配置されている。延長された機首は速度向上のためであり、特にレーダーなどが装備されているわけではない。原型機の初飛行は1965年といわれている。

F-2 戦闘攻撃機 [日]
 F-1の後継機種としてF-16をベースに開発されている自衛隊の次期支援戦闘機。使用目的もF-1と同様に対地攻撃以外にも迎撃任務が含まれているため、赤外線追尾ミサイルだけでなくレーダーホーミングミサイルを発射できるようになっている。

F-15E ストライクイーグル 戦闘攻撃機 [米]
 F-15を発展させた、複合任務戦闘機。敵陣深く侵攻する長距離空対地阻止攻撃能力と、自ら敵迎撃機と空中戦を行なう空対空制空戦闘能力を併せ持つ世界最強の戦闘機だ。武器管制のため複座化。機体左右にコンフォーマル・タンクと呼ばれる燃料タンクを搭載し航続力を増加、レーダー、火器管制装置も新型に改良、赤外線センサーボッドを塔載して、夜間攻撃能力も備える。

F-16D バラキート 戦闘攻撃機 [イ]
 イスラエルはアメリカからF-16を導入して戦闘爆撃機として運用しているが、これを独自に改良した改造型を製作している。これがF-16Dバラキートである。胴体背部を拡大し、ここにはワイルド・ウィーゼル/SAM制圧用の電子機器が装備されているといわれる。イスラエルが開発し、アメリカ軍にも採用されたポパイ対地ミサイルなどの塔載が可能となっている。

F/A-18E S.ホーネット 戦闘攻撃機 [米]
アメリカ海軍、海兵隊の主力機となったF/A-18ホーネットの発展改良型。原型で問題となっていた塔載量と航続距離の不足を補うため、機体を大型化している。それに合わせて主翼、ストレーキも拡大されエンジンも新型で出力が増大し、空気取り入れ口の設計も変更されている。改良型とはいうものの、ほとんど新設計の機体で、現在実用化が進められている。

F-111 アードバーグ 攻撃機 [米]
 大きな塔載力、長大な航続力を持つ長距離攻撃機。低空での超音速侵攻能力やSTOL性発揮のため、可変後退翼を採用している。燃費のいいターボファンエンジンを戦闘機として初めて塔載、慣性航法装置、地形追従レーダー、電波高度計その他を備え自律的な長距離侵攻能力を持っている。戦略爆撃機並の航続力を持ち、20tもの武装の塔載が可能という驚異的な性能を誇る。

F-117 ナイトホーク 攻撃機 [米]
 本機は世界で初めて実用化されたレーダー電波に写らないステルス戦闘機。しかし戦闘機といっても、対戦闘機装備は有さず、空中機動力も悪く実質は攻撃機である。ステルス性の追及のため、機体外形はそれまでの飛行機からは想像もできない奇抜なものとなっている。胴体は三角形の平面板、主翼、尾翼も長方形とV字形の組み合わせで構成されている。

三菱 F-1 攻撃機 [日]
 日本初の国産超音速練習機T-2を改良した、日本初の国産超音速支援戦闘機。戦闘機といっても対地、対艦攻撃が主任務で、航空阻止や制空戦闘は副次的任務である。78年から部隊配備が始められた。細長い胴体に肩翼式に小振りな主翼を配置しており、エンジンは双発。対艦ミサイル2発を携行した対艦攻撃ミッションでは、敵水上部隊撃破に大きな威力を発揮する。

三菱F-2 戦闘攻撃機 [日]
 当初はFSXと呼ばれていた航空自衛隊の、F-16を発展させた新型支援戦闘機で、日米共同開発。日本側の要求で最も重要だった点は対艦攻撃用のミサイルの塔載で、パイロン増加の関係で主翼が拡大されている。軽量化のための複合材や、新型フォーズド・アレイ・レーダーなどには日本のハイテク技術を導入。対地、対艦攻撃が主任務だが、空戦能力も高い。

ミラージュ 2000 戦闘攻撃機 [欧、輸]
 もともとは核攻撃型の2000Nとして開発された対地攻撃機。複座化され航法爆撃員が搭乗する。アンテロープ地形追従レーダーを装備、機体構造も強化し低空90mで1100km/hの高速侵攻能力を持つ。慣性航法装置、性能コントロール・コンピューター、爆撃コンピューターを装備して正確な航法、攻撃能力を持つ。AS30対地ミサイルも運用可能。

ミラージュ W 爆撃機 [仏、欧]
 フランス空軍の戦略爆撃機で、開発期間短縮のため戦闘機のミラージュ3をそのままスケールアップして作られた。フランスの核戦略をささえる柱のひとつとなる核攻撃専用の超音速爆撃機で、胴体下に半埋め込み式に核爆弾を塔載する。低空侵入用の航法、爆撃機材を塔載している。80年代から爆弾に代えて、空対地核ミサイル装備が進められている。

アルファジェット 攻撃機 [欧]
 フランスとドイツが1970年代に共同開発した攻撃機。良好な運動性と比較的長い航続距離を持ち、機体の大きさも小型である。フランスでは練習機として使用されており、ドイツでも攻撃機の任務から外している。

トーネード GR.1 戦闘攻撃機 [英、欧、小]
 イギリス、旧西ドイツ、イタリアが共同開発したトーネードの阻止攻撃型。優れた低空、高速侵入能力と正確な照準攻撃能力を確保するため、慣性航法装置、ドップラー・レーダー、電波高度計、地上マッピング・レーダー、障害物回避レーダーなどの充実した航法、攻撃システムを装備する。低空、高速飛行で敵対空砲火をかわし、飛行場などの高価値目標破壊を任務とする。

Tu-22 ブラインダー 爆撃機 [露、東、輸]
 機首がとがった鉛筆状の胴体に後退角の大きな主翼を装着、後部にボッド式のエンジン2基を搭載するという特異な配置を持つロシア空軍の爆撃機。その形状のおかげで超音速性能を持つが、航続力は低く、近距離の攻撃しかできない欠点を持つ。通常の爆撃機に対地ミサイル装備のミサイル誘導攻撃型があり、海軍でも洋上哨戒、攻撃に使われている。

Tu-22M バックファイア 爆撃機 [露]
 ロシア空軍の戦略爆撃機。番号が同じだがブラインダーとは別の機体である。超音速性能と巡航性能を両立させるため可変後退翼を採用、爆撃、航法レーダー、ドップラーレーダー、慣性航法装置、障害物回避レーダー、ECM機材などを搭載して、低空侵攻能力から、電子戦能力まで完備している。また爆弾の他に対艦ミサイルを塔載し、洋上攻撃することも可能になっている。

Tu-160 ブラックジャック 爆撃機 [露]
 1981年に初めて存在が確認された大型戦略爆撃機。可変翼を持ち胴体から翼につながる美しいラインを持つ機体で、垂直尾翼が配されており、超音速性能を持つ。形状はアメリカのB-1に似ているが、サイズはこちらの方がはるかに大きい。胴体ロータリーランチャー式爆弾倉を備え、核ミサイルを塔載する。

B-70 ヴァルキリー 爆撃機 [※]
 1950年代に、戦略空軍向けに開発が開始された超高高度/超音速爆撃機。チタン/ステンレスのハニカム構造材がボディに使用され、衝撃波をクリアするための翼端構造など、当時の最先端技術を惜しみなく投入。その結果本機は、実にマッハ3での飛行が可能な爆撃機となった。高額な機体価格や、巡航ミサイルの性能向上により計画はキャンセル。実験機2機のみが製作された。

B-52 ストラトフォートレス 爆撃機 [米]
 もともとは核爆弾を塔載して敵国深く侵攻するのが任務であった、大型戦略爆撃機。高い航続性能を持ち、空中給油によって事実上、世界のどこへでも出撃可能である。しかし現在では核攻撃任務については、ミサイルと新型爆撃機にとって代わられ、通常の戦術爆撃任務につくようになった。最大24t強という爆弾塔載量は敵地上軍にとっては脅威の的である。

B-2 スピリット 爆撃機 [米]
 B-1の後継として作られた戦略爆撃機。F-117同様レーダー電波に写らないステルス技術を取り入れたステルス爆撃機だ。ステルス性に有利な全翼形状を採用しているが、コンピューター解析などの技術が進んだため、F-117ほど奇抜な形状はしていない。武装は胴体内ランチャーに核ミサイルまたは核爆弾、通常爆弾を搭載する。開発費高騰で生産計画は縮小された。

 

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