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| 対空車輌一覧 ‐ 航空機の攻撃を主任務とする車輌 ‐ 対空機関砲 / 対空ミサイル / 防空ミサイル / 長防空ミサイル |
| WEAPONS MANUAL 010 |
M163 対空機関砲 [米、イ、小]
M61A1
20mmバルカン砲を車載化した対空機関砲システム。バルカン砲は高発射速度を持つ航空機用機関砲である。開発開始は1964年。車載型のM163と牽引型のM167が両方とも採用されている。M163のベースは西のベストセラー装甲兵員輸送車のM113。上部にバルカン砲を搭載し、内部に給弾システムを収容している。測距用レーダーしか持たないのが欠点。
ZSU-23-4 シルカ 対空機関砲 [露、東、輸]
ロシアのベストセラー対空兵器。1950年代末期に開発が始められ、1960年代半ばから配備され、中東紛争で活躍した。車体はPT-76水陸両用戦車から発達したもので、砲塔式に4連装の23mm機関砲を搭載。機関砲はレーダー制御され、対空機関砲を復活させることになった。レーダーは砲塔後部に装備されているお皿型のもので目標の捜索、追跡を行い、機関砲を指向する。
80式対空自走砲 対空機関砲 [中]
69式戦車の車体に、57mm連装機関砲をオープントップの砲塔に搭載した自走対空砲。レーダー統制の射撃装置はついていないため、性能的にはあまり高いものではない。
87式対空自走砲 対空機関砲 [日]
陸上自衛隊が初めて自主開発した自走対空機関砲で、1987年に制式化された。74式戦車車体をベースに、細長い箱型をした新設計の砲塔を搭載。武装はエリコン35mm機関砲で、砲塔左右に1基づつ計2基装備している。レーダーはコンピューター制御で、砲塔後部に捜索レーダーと追跡レーダーを別々に搭載、TVによる補助照準装置も持ち、電波妨害環境下での戦闘もOK。
88式対空自走砲 対空機関砲 [中]
中国で開発された最新の対空自走砲。69式戦車の車体をベースに37mm連装機関砲を積んだ砲塔を組み合わせている。昼間仕様と全天候仕様があり全天候仕様型にはレーザーレンジファインダーや、捜索用レーダー等が装備されている。
ゲパルト 対空機関砲 [独、欧]
旧西ドイツが開発した西側初の近代的自走対空機関砲。1976年に配備を開始した。レオパルド1車体をベースにしており、砲塔式の機関砲を搭載。機関砲はエリコン35mm機関砲で砲塔左右に外部に露出式に取り付けられている。レーダーに捜索レーダーと追跡レーダーを別々に装備し、コンピューター制御の射撃統制システムを持つ。ドイツ軍他、オランダ、ベルギー軍も装備。
AMX-13DCA 対空機関砲 [仏]
1950年代末にAMX-13軽戦車の105mm自走砲型に全周旋回式の30mm連装機関砲を装備するシステムの開発が開始された。1960年にレーダー装備がされていないプロトタイプが製作され、4年後に完成したレーダーを装備してフランス軍に引き渡された。現在ベース車輌をAMX-30にしたタイプの車輌が開発されている。
2S6 ツングースカ 対空機関砲 [露、軍]
ロシア連邦が開発した最新鋭の対空機関砲・ミサイル複合システム。1台で対空ミサイルと対空機関砲を兼ね備え、機関砲では射程外になる目標と、ミサイルでは対処が困難な至近距離の目標の双方を攻撃可能とした。ベースにはMT-S装軌車のものを使用、砲塔に外装式に2基の30mm連装機関砲とミサイル8発を装備、捜索レーダー、追跡レーダーも装備した。チェチェンに出動した。
M42 対空機関砲 [米]
M41軽戦車の車体にM19自走連装対空機関砲の砲塔を組み合わせた、アメリカの対空自走砲。開発は1951年と古く、捜索レーダーなどの電子機器は装備されていないため現在の戦場で使用するには能力不足である。
アベンジャー 対空ミサイル [米]
携帯地対空ミサイルのベストセラー、スティンガーミサイルのバリエーションのひとつ。スティンガー2基を収納する2つのポッド及び、管制システムで構成され、HMMWVと呼ばれる戦闘車輌に搭載し運用する。アメリカ陸軍・海兵隊で、最前線での使用を目的に開発されたアベンジャーは、高い可搬性、広範囲な移動力などが期待され、1996年から運用が始まっている。
81式短SAM 対空ミサイル [日]
自衛隊が装備する、初の純国産地対空ミサイル。ホークと機関砲の間を埋める。73式大型トラックの荷台にミサイル4基を装着した全周旋回式ランチャーを搭載。射撃指揮車輌とセットで運用される。ミサイルは赤外線誘導式だが、空中ロック・オン式を採用していることが特徴だ。発射機は目標を確認する必要はなく、レーダーで発見した目標の概略方向にミサイルを発射すればいい。
93式近SAM 対空ミサイル [日]
自衛隊最新鋭の近距離防空システム。新開発の高機動車後部にミサイルを4基、筒箱型発射機2基と赤外線、TVカメラ等光学センサーを装備した全周旋回式ランチャー搭載。ミサイルには国産の91式携帯SAMを利用。91式は歩兵が肩に持って発射できるスティンガーに似た簡易SAMだが、赤外線シーカーに画像シーカーを追加し能力が向上した。機動性を生かし、前線防空で活躍。
M48 チャバラル 対空ミサイル [米、イ]
1960年代初めに開発が始められたアメリカ陸軍の短射程の対空ミサイルシステム。M548装軌貨物輸送車の荷台に全周旋回式のミサイル発射機を搭載。ミサイルはアメリカ空軍の標準的空対空ミサイルサイドワインダーを改造した。誘導は赤外線追尾方式で最大射程は6km。初期型は後方からのみの発射だったが、1978年よりミサイルシーカーの改良で全方位攻撃が可能になった。
マルダー・ローラント(ローランド) 対空ミサイル [欧、輸]
フランスと旧西ドイツが共同開発した短距離対空ミサイル。1960年代中期より開発が始まり、70年代末から部隊配備された。ローラントはモジュラー化されたミサイルシステムとして設計され、様々な車体に搭載可能となっている。ドイツではマルダー車体を改造してローラントを搭載している。誘導方式は目視またはレーダーによる半自動指令照準線方式。最大射程は6.3kmである。
レイピア 対空ミサイル [英、小]
レイピアは1963年にイギリスが開発契約した防空ミサイルで、1971年に基本形の配備が始まっている。フォークランド紛争などでも活躍した。現在も改良が続けられており、数多くの派生型が存在する。低空より進入してくる巡航ミサイルなどを迎撃することが可能な、最新型のレイピア2000の配備も1994年より開始されている。
SA-8 ゲッコー 対空ミサイル [露、東]
1970年代に実用化したSA-9より高級、長射程な短距離対空ミサイルシステム。Zil-5973輸送車に捜索、追尾レーダー、4発のミサイルをまとめた砲塔が搭載されている。ミサイルは指令誘導式で、最大射程は12km。当初、ミサイルは剥き出しで取り付けられていたが、1980年にはミサイルをコンテナに収容した改良型が出現した。このタイプはSA-8bと呼ばれる。
SA-9 ガスキン 対空ミサイル [露、東、輸]
1960年代末に実用化された短射程の対空ミサイルシステム。4連装発射機をBRDM2装輪偵察車体に搭載したもので、前線部隊の直接防空にあたる兵器である。ミサイル誘導は赤外線追尾方式で、最大射程は8km。特に火器管制システムはなくすべて人間に頼っている。ミサイルはオペレーターによって目標に指向され、ミサイルシーカーにロック・オンしたら発射される。
SA-13 ゴーファー 対空ミサイル [露]
SA-9に代替する目的で開発された短距離対空ミサイルシステム。MT-LB装軌式牽引車を使用し、後部戦闘室部分にはランチャーを搭載。ランチャーは基部に操作員が入り、全周旋回式だ。ミサイルはコンテナに収められ、誘導は赤外線追尾。電子装備は測距レーダーだけで、敵発見は目視に頼る。革新的な兵器ではないが簡便で安価なため、最前線防空兵器として有効。
SA-15 ガントレット(ロム) 対空ミサイル [露]
現在ロシア軍の装備する最新鋭対空ミサイルシステムのひとつ。師団規模の防空システムでツングースカより1ランク上のクラスだ。車体はMT-S装軌車を使用し、巨大な箱型のミサイル発射機を装備している。ミサイルはこの中に収められていて、垂直に発射される。同時多目標対処能力を持つのが最大の特徴。中間が無線指令、終末がアクティブ・ホーミングである。最大射程は12km。
ADATS 対空ミサイル [米]
アメリカ軍が開発した対空システム。同じミサイルで対戦車攻撃も可能という特徴を持つ。試作は80年代初めに完成した。システムはモジュラー化された砲塔タイプで、多様な車体に搭載できる。誘導はレーザービームライダー方式。対戦車能力を持たせるために、弾頭は成型炸薬弾頭で、900mmの装甲貫徹能力がある。射程は対空で8km、対戦車で6km。
SA-6 ゲインフル 防空ミサイル [露、東]
60年代に実用化されたシステムで、師団防空の主力だった。システムはPT-76から発展した装軌式車体に、巨大なミサイル3発を搭載したミサイル発射機、レーダーを搭載した誘導車輌、管制車輌などから構成される。最大射程は25km、誘導方式はセミ・アクティブ・レーダー・ホーミング方式。かつてはかなりの戦果をあげた実績を持つが、現在ではすでに旧式化したシステムだ。
SA-11 ガドフライ 防空ミサイル [露]
かなり広いレンジを持った軍/軍団レベルの防空システム。配備開始は80年代末。ミサイル発射機はMT-S装軌車の車体上に搭載され、良好な機動力を持つ。発射機のレール上には4基のミサイルを搭載、その前方には誘導用イルミネーターを収納した巨大なレドームが取り付けられている。最大射程は32kmで、誘導方式は、セミ・アクティブ・ホーミング方式である。
ホーク 防空ミサイル [米、英、イ、日、小、輸、欧]
50年代初頭にアメリカが開発を開始した基地および野戦用低高度防空用ミサイル。発射機は非常に小型で、トレーラー式になった基部にミサイル3発を装備した装填レールが搭載されている。ただし自走能力がないのが欠点だ。最大射程は35kmで、誘導方式はセミ・アクティブ・ホーミング方式である。開発後、ホーク改良プログラムによって常に性能が改善されている。
パトリオット 長防空ミサイル [米、イ、日、欧]
1960年代半ば、将来高度化する航空機を迎撃する目的で開発が始められた広域防空システム。85年に配備を開始した。発射機はトレーラー型、ミサイルは箱型コンテナに収納せれる。射程は70km、誘導は、終末誘導をミサイルシーカーで得られた信号を地上で処理して誘導する、トラック・バイア・ミサイル方式で、高い命中精度を発揮する。湾岸戦争ではスカッドを迎撃した。
SA-10 グランブル 長防空ミサイル [露]
西側のパトリオットに相当する広域防空システムで、1980年に生産が開始された。ミサイルは円筒型のキャニスターに収められ、4発がトレーラーないしトラック車体に搭載される。ミサイルは超巨大で、最大射程は90kmもある。誘導方式はパトリオットと同じ、トラック・バイア・ミサイル方式、運用には多機能フェーズド・アレイ・レーダーと広域捜索用三次元レーダーが付属する。
SA-12 グラデュエーター 長防空ミサイル [露]
80年代中頃に配備されたロシアの最新鋭広域防空システム。世界最高の能力を誇る。最初から弾道迎撃を考慮して設計されているのが最大の特徴だ。航空機なら100km、弾道弾なら40kmの射程を持つ。ミサイルは円筒型キャニスターに収められて、MT-T装軌車に搭載される。誘導方式は途中まで指令誘導で、終末はセミ・アクティブ・レーダー・ホーミングである。