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| 偵察・兵員輸送車輌一覧 ‐ 陸上部隊の攻撃を行う車輌 ‐ 偵察戦闘車 / 兵員輸送車 |
| WEAPONS MANUAL 008 |
V-150 コマンドウ 偵察戦闘車 [米、イ]
アメリカ・キャデラック社が輸出を狙って自社開発した軽戦闘車輌。4輪駆動車に軽装甲を被せ、武装を搭載できる。武装はユーザーの要望に合わせて小は7.62mm機関銃から最大90mm砲までの各種を選択でき、指揮車、回収車などバリエーションも豊富。しかし元来本格的な戦闘車輌ではなく、ゲリラ相手の警戒行動か、警察の治安出動などに向いた車輌である。
BRDM-2 偵察戦闘車 [露、東]
ロシアの標準的な水陸両用装輪装甲車。陸上走行、水上航行ともに高い性能を誇る。特徴は車体中央部下面に引き込み式の小車輪4個を持つことで、不整地走行時などに使えば、走行性能が相当アップする。武装は車体上の小銃塔に軽武装を装備。基本は偵察型だが、戦闘室部分をオープンにできる起倒式の対戦車ミサイルランチャーを搭載した戦車駆逐車型もある。
BRDM-3 偵察戦闘車 [露]
BRDM-2の派生型で、NATOコードネームのAT-5「スパンドレル」対戦車ミサイル搭載の対戦車車輌を指す。車体はBRDM-2と同様で、中央に旋回式の発射機に5発の発射筒を並べて配備してある。
AML90 偵察戦闘車 [仏、輸]
フランス軍は装輪装甲車を多数装備しているが、AMLシリーズは1950年代にフランスが開発した偵察用装輪装甲車である。4輪の小型車体に似合わず強力な武装を持つのが特徴で、AML90では当時の戦車並の90mm砲を搭載。偵察部隊の火力支援、対戦車戦闘に使われる。ただし主砲は小型車体搭載のため威力の劣る低反動砲で、対戦車火力は限定的。現在では旧式化している。
87式偵察警戒車 偵察戦闘車 [日]
陸上自衛隊が開発した初めの装輪式装甲偵察車輌。偵察部隊に装備し前方警戒偵察任務にあたる他、部隊の側方援護警戒行動も行う。路上行動では最高速度100kmを発揮、路外行動能力も高い。威力強行偵察などで、敵の妨害を排除するため武装に25mm機関砲を装備している。砲兵部隊用の82式指揮通信車とはコンポーネントの共通化が計られている。
ルクス 偵察戦闘車 [独、欧]
旧西ドイツ陸軍によって1960年代半ばより開発を開始した装輪装甲偵察車輌。装輪式だが8輪駆動、8輪独立懸架というデラックスな機能を持ち、道路上、不整地とも非常に高い機動力を発揮できる。河川障害突破のため、事前準備なしでの水上浮航能力を持つ。装甲防御力は、小火器弾および砲弾破片に堪える程度、武装には車体上の砲塔に20mm機関砲が搭載されている。
FV107 シミター 偵察戦闘車 [英、小]
スコーピオンから発達した偵察用戦闘車輌で、1970年代後半から量産を開始した。主力戦車と併用して使うことが前提で、本来は対戦車戦闘を考えられていない。このため軽車輌を破壊できる程度でよく、発射速度が高く対空射撃も可能な30mm機関砲を採用した。結果、スコーピオンより重量が軽くなり、機動力が向上した。また燃料搭載量が増やされたことで行動距離も増大している。
AMX-10P 偵察戦闘車 [仏]
パナールEBR装甲車の後継車として軍団偵察連隊や歩兵師団の騎兵連隊に装備するために開発された。1971年にプロトタイプが完成し1987年までに284輌が生産された。フランス以外ではモロッコが108輌購入している。
AMX-10RC 偵察戦闘車 [仏]
フランス陸軍がパナールEBRの後継車輌として使用するために、開発した6輪の装甲車。動力関係はAMX-10Pから流用されているが、装甲車にしては贅沢な作りとなっており、1台当たりのコストが上がった。そのため配備数は、当初の計画の半分程度となった。なおフランス陸軍からの最初の発注は1976年に行われている。
M3 偵察ブラッドレー 偵察戦闘車 [米]
M2と並行して開発されたM2ブラッドレーの兄弟車輌。騎兵戦闘車と呼ばれる。車体そのものはM2とほぼ同じで、任務に合わせて内部装備品が変更されている。歩兵は搭載せず、もっぱら機動偵察にあたる車輌なので、M2で歩兵が搭乗していたスペースには、予備弾薬やランチャーが満載されている。最近では装甲防御力の増強のため車体、砲塔各部に増加装甲が取り付けられている。
ルーイカット 偵察戦闘車 [他]
各種のユニークな戦闘車輌を開発する南アフリカ製の8輪の大型装輪装甲車。1990年から南アフリカ陸軍への配備が始まった。装輪装甲車としては強力な23mm弾に耐える装甲防御力を持つ。特に地雷への防御力を高めているのが特徴。主砲には76mm砲を採用しているが、これは南アフリカ軍の脅威がその程度で対処できると考えたためだ。105mm砲搭載のものも用意されている。
M113 兵員輸送車 [イ、小]
アメリカが1960年から生産を開始した西側装甲兵員輸送車の草分け。実質的にほとんど戦闘能力を持たないため、戦場タクシーなどとバカにされることもあったが、最前線を移動する歩兵に小銃や砲弾の破片から身を守る装甲防御能力を提供した意義は大きい。ほとんど箱という単純なデザインの車輌で軽量化し浮航能力を持たせるため、アルミ装甲が採用されていたのが特徴。
BMP-1 兵員輸送車 [露、東、輸]
それまであった単なる兵員輸送車ではなく乗車戦闘が可能な歩兵戦闘車として旧ソ連で開発された。正式に量産が開始されたのは1970年である。武装は当時としては強力で、73mm低圧砲とAT-3サガー対戦車ミサイルを中央の砲塔に装備している。また核戦争下の使用を前提としており、放射能汚染された地域での作戦行動が行える様に作られている。
BMP-2 兵員輸送車 [露、東、輸]
ロシアは1960年代半ばに世界最初の歩兵戦闘車BMP-1を実用化した。これは歩兵を輸送するだけでなく、歩兵とともに戦闘することができる新しい車輌の出現であった。1970年代に実用化された発展型が、BMP-2で、BMP-1の73mm低圧砲に代えて30mm機関砲を搭載したのが最大の改良点、BMP-2はロシアの他多数の国で使用され、歩兵戦闘車運用の基本を作った。
BMP-3 兵員輸送車 [露]
ロシア軍の最新鋭歩兵戦闘車で、1989年から部隊配備が開始されている。砲塔にはミサイルも発射可能な100mm砲、30mm機関砲、機関銃の3種類の武装を装備。さらに車体前部左右には機関銃を装備し、非常に強力な武装を持つ。乗員3名、搭載兵員は7名。ただ兵員室はかなり狭く、後部の乗降口もエンジンとの関係で乗り降りしにくいなど、設計上配慮不足な点は多い。
M2 歩兵ブラッドレー 兵員輸送車 [米]
M1エイブラムスと並んで新世代の地上部隊用装備として開発された歩兵戦闘車輌。それまでの装甲兵員輸送車は戦闘能力が無かったが、M2では機関砲、対戦車ミサイルを装備し、敵の装甲車輌、戦車に対する攻撃能力を持つ。乗員3名、兵員6名が搭乗可能。生産開始以後防御力の不足が指摘され、改良型では車体、砲塔各部に増加装甲板がボルト止めされている。
73式歩兵戦闘車 兵員輸送車 [日]
60式の後継車輌として開発され、1975年に採用された装甲兵員輸送車。外見はM113と同様の箱型であるが、60式と同様に前部の操縦室の後方にパワーパックが配置されるという兵員輸送車では比較的珍しい配置方式が取られている。
89式歩兵戦闘車 兵員輸送車 [日]
1989年に制式化された陸上自衛隊の最新鋭歩兵戦闘車。90式戦車とともに行動できる能力を持ち、独立した対歩兵、対車輌、対戦車戦闘能力を持つ。砲塔には35mm機関砲に国産の対戦車ミサイルを装備、車体左右にはガンポートを設置した。装甲は中空装甲が採用され、防御力も充実。ただ昨今の他国の重防御化改造に匹敵するかは不明。乗員3名、搭乗兵員7名。
マルダー1 兵員輸送車 [独、欧]
旧西ドイツが1970年代に実用化した西側歩兵戦闘車の草分け。レオパルド1と一緒に行動する軽快な機動力、適度な装甲防御力を持ち、20mm機関砲をオーバー・ヘッド・マウント式に搭載する。現在までに様々な改良が施され、対戦車ミサイルの装備、射撃指揮装置の改良、車体全周、砲塔各面に増加装甲板の取り付けなどが行われている。乗員3名、搭乗兵員7名。
マルダー2 兵員輸送車 [独、欧]
21世紀に向け歩兵戦闘車輌の近代化を目指し1980年代末に開発が計画されたが、財政難や国際情勢の変化により、現在はキャンセルとなってしまった。この車輌の特徴としては、MK35/50mmRh503自動カノンえお使用しており、砲身の交換だけで35mmと50mmの両方の弾薬を使用できるようになっている。
FV432 兵員輸送車 [英]
イギリス陸軍が開発し、1963年からの導入された兵員輸送車。外見や車内レイアウトは、アメリカのM113と大差ないが、車体の材質がアルミ合金ではなく、鋼板で作られている。浮行しての渡河は可能だが、全鋼製のため重量が重く、浮行用のスクリーンを展開する必要がある。
MCV-80 ウォーリアー 兵員輸送車 [英]
1987年に制式化されたイギリス軍の最新鋭歩兵戦闘車。チャレンジャーと一体で行動する能力、独立した対歩兵、対車輌戦闘能力を持つ。砲塔には、30mm機関砲を装備。ガンポートは装備しておらず、乗車戦闘は考慮されていない。装甲はアルミ装甲だが、その後防御力強化のため追加装甲が取り付けられるようになった。乗員は3名、搭乗兵員は7名である。
YW531H 兵員輸送車 [中]
1960年後半から中国で開発が始まった装軌装甲車輌YW531の発展型といえる車輌でYW531よりは一回り長く広くなっている。技術的にはアメリカ製車輌を参考にしているところがあり、その点では珍しい車輌であるといえる。
YW309 兵員輸送車 [中]
YW531Hをベースに開発された中国の歩兵戦闘車。YW531Hの車体の上にBMP-1の砲塔を搭載し、武装もBMP-1と同様の73mm低圧砲と対戦車ミサイルを装備している。なお、この砲塔の搭載により内部容積が減ったため燃料タンクを車体外部に設けている。